1963-12-18 第45回国会 衆議院 社会労働委員会 第5号
そうすると、二十七年二月調査を基礎にして、当時は三十六年の平均までスライドして、同時に若干の内容改善を見込んで支出を推計し、他方稼働点数の推計と比較をして一〇%の開きがあるので一〇%引き上げた。今度これを当てはめてみたら幾らですか、当然これはやっておかなければならぬ作業だと思うのです。これは日本には一つしかないのですからね。
そうすると、二十七年二月調査を基礎にして、当時は三十六年の平均までスライドして、同時に若干の内容改善を見込んで支出を推計し、他方稼働点数の推計と比較をして一〇%の開きがあるので一〇%引き上げた。今度これを当てはめてみたら幾らですか、当然これはやっておかなければならぬ作業だと思うのです。これは日本には一つしかないのですからね。
○館林説明員 二十七年三月に赤字であったというように思われます点は、当時の稼働点数四千九百二十五点に十一円七十七銭をかけた収入では、この当時の五万七千九百九十一円がまかなえないので赤字のごとき様相を呈しておったと思われるかと思うのです。しかしこの当時は約三割近い自由診療がありましたために、それと合せまして医師は実態上五万七千九百九十一円の生活ができたわけであります。
○八田小委員 この場合自由診療が十分に加えられて稼働点数が考えられていると思いますが、自由診療などを考慮に入れた稼働点数はどれくらい見積っておりますか。
そのうちどれだけが診療所にいっておるかという御質問でございますが、診療所がどれだけ最近の医療費の中で受け取っておるかというパーセンテージは、先ほど稼働点数の——この前お配りをいたしました資料の中に出ておるわけでございます。二十七年当時の私ここに資料を持ち合せておりませんが……。
ところでその後検討いたしましたが、稼働点数の中には、そういうものが入っておりまして、さらに分母になります病院、診療所数には、組合あるいは共済組合の直営診療所、並びに事業主診療所が入っております。
それから先生の第二番目におっしゃった、それ以下の稼働点数のものだと、医療が荒廃するとか何とかということになりはせぬかという仰せでありますが、それはそういう理屈にはいかぬと思うのです。その稼働点数が多いところは経費もたくさん使っておりましょうし、人もたくさん使っておりましょうし、稼働点数の少いところは経費も少うございましょうし、人も少うございましょうし、患者も少うございます。
しかしながら、私どもの計算の過程は、先般御報告をいたしましたように、一ヵ月の一診療所当りの稼働点数が幾らになるということを計算をいたしまして、そうしてそれだけの医療行為を行うのに一診療所当りどれだけの経費が必要であるかということを二十七年の三月の資料から伸ばしまして、そうしてさらに医師の生活費というものとを考えて、それを現在の単価で計算をいたしました十四万七千円というものとの比較をして計算をいたしておる
それで、その平均値は稼働点数で申しますと、先ほど御説明をいたしましたように一万二千六百九十一点というものが出ますけれども、一応まるい数字で一万二千五百点、従ってこれが今日の平均単価——各管掌別によって違いますけれどもおおむね十一円七十七銭——ちょっとそれより低いかという気もするのでございますが、十一円七十七銭と仮定をいたしまして一万二千五百点を乗じますと、先般の資料で書いてございますように十四万七千百二十五円
それから一円上げたその資料を出せということでございますが、その経費の方の資料は、先般御報告をいたしましたあれに詳細に書いてございまするが、ただ稼働点数の方の点がはっきりした資料を差し上げてございません。これも本日持って参ることになっておりますから、後ほど到着をいたしましたら、差し上げたいと思います。
稼働点数は、社会保険診療、つまり政府管掌、組合管掌、船員保険、日雇い労働者健康保険、共済組合、生活保護法と国民健康保険でございますが、この稼働点数をまず推計いたしまして、それからこれに全額自費、労災その他の稼働点数を別に加えて総体の点数が推計してございます。
と申しまするのは、これは御存じのように、使用薬品の使用頻度というようなものが変って参りまするので、できるだけ新しい調査をもとといたしまして、昭和三十三年の稼働点数と三十年の社会医療調査の一施設当りの点数の比率を乗じて伸ばしております。
衛生材料費中、投薬、注射の薬品費は、その後の物価の変動を昭和三十年の社会医療調査における薬品費に昭和三十三年の総稼働点数と社会医療調査の一施設当りの点数の比率を乗じ、推計をいたしております。その他の衛生材料費は、三月資料に消費卸売物価指数の上昇率及び一施設当りの患者数の増加率をそのままぶっかけて加算をいたしたわけでございます。
○滝井小委員 ところが稼働点数なんというものは出ていない。単価を出すためには割り算をしなければならない。経費だけではだめなんです。だから一円なら一円があるべき日本の療養担当者の適正な診療報酬であるということになれば、まず第一段階であるべき単価を一円上げたら、その一円を上げる理論的な根拠というものを示してもらわなければならぬ。
ではこのあなた方がいつも口にされる何で八十倍の稼働点数をどれだけ補正できるか、そういうことを補正して、そういうふうな補正の上に立って療養担当者を納得させなければ単価問題は解決つかないと思う。今後あなた方が単価問題をおきめになる場合にそういうことを十分資料として整え、その上で一つ療養担当者を納得さすような努力をしてもらわなければならない。
これについては稼働点数が違う。
そうしますと、今あなたの言った稼働点数を分母として支出を分子とするこの行き方は変えないということですね。そう理解して差しつかえありませんね。
結局単価を出しますのには、支出を押えてそうして稼働点数で割るという算式になるわけです。その支出はどういう項目をどういうふうに見るかという見方というものに一定のきまったルールというものがない。それから分母になります稼働点数というものにしましても、一体どういうふうにこれを見ていくかということがきまってないわけです。
○滝井小委員 そうしますと、稼働点数で支出を割るというこの方式でいくことがきまれば、それから先はむずかしくないじゃないですか。なぜならば、現実の医療機関というものは、支出というものは調べればすぐわかることなんです。稼働点数も基金で——昨年十二月末にはわれわれ全部開業医は出しております。しかもそのうちには何人の医者がおるということも全部出しておる、看護婦何人おるということも全部出しております。
次にお尋ねしたいのですが、しからばこの稼働点数なり、それから出た今までの一点単価のいわゆる分子になった五万七千九百九十一円というものは、歯科医師や薬剤師というものは全然考慮しなかったのですか。
今お聞きしてみるとそういう資料はないそうでございますが、その資料が今までなくてよく稼働点数というものが出てきたと思う。それは全部のものがあると思うんですよ。しかし個人開業医に分けたものがないということなんですし、これはあとでこの前の稼働点数の出し方も詳しいことを尋ねたいと思いますから、これは私の方が推定したのでは問題が起るので、あなたの保険局の方で推定してもらいたいと思うのです。
この稼働点数を考える場合に、自由診療と保険診療との関係で、稼働点数をきめるときに自由診療をどういう工合に保険点数に引き延ばしていったのか、引き延ばし方を教えてもらいたいと思います。
それからまた医師の待遇、処遇問題を考えるときに、研究とか読書とか、そういうようなものも入れて当然考えなければならないと思うのですが、ただ今のような点数単価方式でやっておりますと、二十六年の単価をきめたときの方程式でいいますと、分母になっておる稼働点数ですね、これは先生が今仰せのように、大体標準の医師の稼働点数というものを押えたものだというふうにおっしゃったのですが、それには今私が申し上げたような配慮
次に稼働点数が問題になったのですが、そこで昭和二十六年の十二月にきまった嘩価というものは稼働点数が四千九百二十五点であった。この稼働点数はどうして出したのですか。ちょっとその出し方を……。
もちろんこれは先生方が患者がたくさん来ることを念願していない者は一人もおらぬというような御意見でございますけれども、ただそういう個人の医療担当者の一人々々、個人の考え方を私は申し上げているのではなくて、そういう自由開業医という組織にしているということが、そうして他面、片一方で診療報酬の支払方式というものがいわゆる稼働点数ということによって支払われていくという形に置いておることが、人間である以上できるだけ
それでそのときの計算方式というものは分子の力に医業支出、言葉をかえて言いますれば医業に必要な経費と国師の世帯支出と税金というようなものを分子にいたしまして、標準稼働点数を分母にいたし、その算式から十一円七十七銭という金額が出て参っているのでございます。結局これを基礎にただいま申しあげましたように十二円五十銭、十一円五十銭の地域差をつけて決定されたというのがいきさつでございます。
○高田(正)政府委員 お尋ねの数字は当時の数字であろうと思いますが、医業支出が三万二千二百三十三円、医師の世帯支出が一万八千九百十九円、税金が六千八百三十九円、分母の標準稼働点数が四千九百二十五点、こういうふうに承知をいたしております。
たとえば二十六年当時の稼働点数と、今日のあの資料ではたしか三十年の三月を押えての比較だったと思いますが、稼働点数の伸び、あるいは物価、賃金水準の上り方というふうなものと勘案いたしまして、現在の単価が妥当であるかどうかというふうな資料、あるいはまた基金の方で支払いをいたしまするのが個人経営の診療所については過去において平均幾らになっておったか、今日は幾らになっているとかいうような資料を実はとっておる。
そうしますと、稼働点数というのはおそらく全国の社会保険の総点数を医師の数で割ったものだと思いますか、そうしますと現在の診療報酬の支払いの行き先を追及していってみますと、六割は公的医療機関なんです。いわゆる病院です。そうすると残りの四割が主として私的医療機関、大ざっぱな見方でいきますとそうです。あなたの方の社会保険の現状分析というあれが出ております。
○高田(正)政府委員 先ほど稼働点数の話が出ましたが、稼働点数は大橋先生は自然増収だ、労働の強化によるものであるという仰せでございますが、その際に問題になりますことは、医師あるいは薬剤師の収入というようなものをいわゆる企業的に見ますか、あるいは給与的な性格を加味してものを考えますかということで、非常に大きな考え方の相違が出てくると思います。
○滝井委員 どうもおそくなって済みませんが、さいぜん大橋さんの質問の中で稼働点数の問題が出てきたのですけれども、それには稼働点数を十分に考慮しなければならぬという御説があったのです。そこで、多分あの十一円五十銭の単価を決定するときの稼働点数は四千七、八百点くらいだったと思うのですが、現在はどの程度に稼働点数がなっておるのか、それをちょっとおよそでいいのですが、教えていただきたいと思います。
○館林説明員 その当時の算定の基準は、労働者の平均賃金の二割増しというものがある程度の積算の基礎になっておったわけでございますが、なおそのほかに稼働点数の算定が大きな要素になっておったわけでございます。これらの点は、今日においてはなお相当稼働点数も増加しておるという点でございますが、当時の一応の算定の基礎はそのようになっております。
○岡本委員 稼働点数のお話はそれといたしまして、私がお伺いしておるのは、昭和二十六年に、当時の物価あるいは当時の一般の公務員、勤労者その他の人の収入状況とにらみ合せて、かりに稼働点数を四千九百二十五点として、その上で今の単価をおきめになったのだろうと思います。それがその当時の物価その他の点から見て妥当なものとして、十一円五十銭と十二円五十銭の甲、乙両地の単価が出てきたのであります。
その点は、私どもその意味においては考える必要があるのではないかと思っておるのでありますが、ただ他面、お触れになりませんでした稼働点数の問題があるわけでございます。昭和二十六年の単価決定の際にも、諸経費をこういうふうに見るということについても、いろいろ問題はあったようでございますが、それ以上に深刻な問題は、保険医一人当りの稼働点数を何点に見るかという点でございます。
又一点単価のみならず、このいわゆる稼働点数というものは非常に殖えておるのでありまして、これはお話もあつたかと存じますが、四千九百点くらいの見込が、今日は七、八千点になつておるというふうなこともございます。併しこれらはいずれも仮説でございまして、本当に実情を把握されていないのが誠に遺憾だと思つております。
こういう事態にかんがみても、それからこの間の保険局長のお話では、稼働点数がふえたと言われておるけれども、政府管掌の保険の給付費の逐年増を見ても、おそらく稼働点数の方が異常なふえ方をしておるので、稼働点数のふえたことは、必ずしも一点単価が現行あるいはこの三月の調査から出ておる十二円云云という数字を動かすに足るとも考えられませんし、この調査がはつきりとできておらない。
しかし問題は分母が増加しておるから分子はどうなつておるということのお答えのない限りは、やはり昭和二十七年三月の診療所にわける稼働点数、そしてその費消額、これが両方相伴つて出て来た、しかも政府がこの新医療費体系の資料として金科玉条のごとく出されたものなのでしよう。これでは分子も分母もちやんと綿密な調査で出ておるのです。
これは具体的に申しますと、御承知の通り単価を構成しておりまするものは医療機関経費とそれから医師の生計費というものが加わつて分子になりまして、これを稼働点数で割つておるのであります。問題はこの稼働点数でございまして、最近の状況を御参考に申し上げますると、昭和二十七年末と二十八年末の医師総数は増加率一・七六%にすぎないのであります。